【アフターの時期】にまつわる嘘・本当

 

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【アフターの時期】にまつわる嘘・本当

 

季節は6月。っていうセリフ、今月だけで何度言ったかわかりません。

釣行のたびに動画を撮っては同じセリフで始まっているような気がします。

 

そう「季節は6月」

ご存じ“アフター”の季節です。産卵を終えたバスが体力回復のために荒食い。でもプリスポーンの時とは違い、産卵で体力を使い果たしたバスは食事をするのもやっと…。動きの遅いもの、食べやすいいものしか食べられない弱った魚…。なんてのが世間一般の常識でしょう。その最たるものが“虫”パターン。小さな虫系ルアーを落とすだけ浮かすだけでフラッと浮いたバスが弱々しくパクッ…。ウルトラフィネスでしか釣れないよ…。

 

本当にそうか?

 

僕タカシマムザホルモン、そうは思っていません。

 

一般常識とされるこの時期のアフター回復狙いウルトラフィネス。それでももちろん釣れます。が、試合で勝つためのクオリティフィッシュに求められるのは重さと大きさ。ガリガリでサイズも期待できない(小さな魚が多く混じってしまう)釣りを主軸にしてしまうと勝負の場で釣り勝つことができないのです。

 

まぁ僕何の試合にも出てないんですけど。

 

つまり釣るべき狙うべき魚は今にも死にそうなガリガリ君ではなく、筋肉満太郎スペシャルエディションファイナルフラッシュ級のブリブリのバス。ということです。そりゃあそんなバスがしっかり狙って釣れるならそのほうがいいでしょう。けど釣れるの?釣れます。

 

釣れます(2回目)

 

まぁ簡単な話がウルトラフィネスに頼っちゃいかん。という話。ただし期間一か月の大会とかなら別ですよ。あくまで数時間の釣行で勝負を決めなきゃいけない場合です。

 

では解説していきましょう

 

要点1:魚はみな同じ状態にはならない

 

ん?どゆこと?って思いますよね。そりゃそうやろって人もいると思います。タカシマムザホルモン、何のことを言っているかというと、ズバリスポーン(産卵)です。

プリスポーン、アフタースポーンと言われるように産卵の前後で魚の状態が大きく変わるというのがバス釣りの常識。産卵前に体力をつけるため荒食いするプリスポーン。産卵後弱った体を回復させるために食べやすいものをフラフラと食べるアフタースポーン。ってのがよく言われるところでしょうか。

 

ではここで皆さんに1つ質問です。その産卵。そのポイントの全ての魚が一斉に同じタイミングでやると思いますか?

これが非常に重要。答えはNOです。

 

基本的には体力があり、ヒエラルキーの上に立つものから順にしていきます。もし、産卵に関われるバスがある時一斉に卵を産んでいたら、おそらくそのポイントからバスはいなくなるでしょう。

なぜか?

それはギルや鯉をはじめとするバスの卵を食べる魚に一斉にやられてしまうから。また何らかの自然条件の急激な変化が訪れた時に全滅してしまうから。正直そういった状況を避けるためなのか、ただ単に力関係の強弱で譲り合っているだけなのかはバスに聞いてみないとわかりません。

ただ頭に入れてほしいのは「バスは一斉には産卵しない」ということ。

するとどうなるか。僕らバサーが「そろそろプリだなー」なんて言っているとき、もう既に産卵を終えているアフターの魚がいること。「そろそろアフターやろ」とかぬかしているときにこれから産卵するプリが存在していること。これが非常に重要なのです。

少し前の話を振り返りましょう。「バスの産卵は基本的に体力のある大きな個体から先に済ます」と、いうことはですよ。まともなサイズをしっかり釣っていこうとしたら、僕らがアフターの季節にアフターの釣りをしていたら実はもう遅いんです。

“大きな個体は季節を先取りする”とはよく言ったもので、まさにその通りなんですね。体に蓄えられる栄養量の違い。天敵の少なさ。体力があるがゆえに寒い時期により浅いレンジに上がることができる体。これらが揃っている力の強い魚が、わざわざ鯉が一生懸命卵を食べまくっている時期に産卵するとは考えにくいんですよね。

であれば特にアフター絡みでは季節ぴったりの釣りはチャンスを逃している可能性が高い。と思いませんか?

 

要点2:そもそも産卵しない魚もいる

 

産卵というのは非常に体力を使うもの。神経質になるのはもちろんのこと、卵や精子の成熟にとてつもない栄養を使ってしまうからです。そのため自分が、今日を生きるのにやっとッス…という魚が生殖行動を起こせば最悪死にます。

が、野生動物はそこまでアホではないのでキツイかなぁとなっている魚は恐らく産卵をしません。まぁこれもバスに直接聞いたわけではないので確信はないのですが。仮説として聞いてください。

では生殖行動をできる栄養状態かどうかを判断するのはどこか。それこそプリになる前、真冬の厳寒期にどれだけ捕食ができたがどうか。これは重要になってきます。真冬にしっかり食べることができればそのままプリの荒食いへと移り見事体力回復。万全の状態で産卵に望めます。が、冬の間常におなかぺこぺこ。一歩でも動けばお陀仏という魚は早い段階でよっしゃ俺はもうスポーニングやめとこってなるわけです。

スポーニングを諦めた魚はもはや自由。体力をごっそり削られ、あまつさえ命を落とす危険すらあるイベントが起きないわけですから、好きなように餌を食い、代謝を繰り返すことでどんどん大きく強い魚に成長していきます。そのため60cmを超えるようなバスはほとんど産卵に絡んでないのでは?というのが持論です。

 

要点3:ネスト守るのはオスだけ。

 

これはもう一般常識レベルですが、ネストで卵を守っているのはオスのバスです

バスは基本的につがいになるとベッドを作りそこに産卵。そのあとメスはベッドを離れて餌を追い始めます。オスは卵が孵ってフライになるまでネストを守り、外敵を追い払い、胸鰭で新鮮な水を送るのです。なんとも健気。イクメンどころの騒ぎじゃありません。

が、大事なのはメス。産卵後メスはすぐにベッドを離れて餌を追い始めます。別にお腹すいたわーっていって離れるわけではありません。では何か。それは「次の産卵」に向けて体力をつけるためなんです。バスは複数回卵を産みます。そのためメスはプリ→産卵→プリ→産卵→プリ→産卵というような周期を繰り返します。正確に何度産むかはわかりませんが、順当に考えれば体力のある魚ほど多く、小さい魚ほど少ないかと予想できます。

そうするとどうでしょう。僕らがアフターだわーと言っているタイミングでもメスの魚はガンガンにプリ状態ということがあり得る。となると体力無いです…死にそうです…なんて魚をゆっくりとした弱い釣りで釣るのは全くもって正解ではなく、おっしゃー飯だーうおおおおという元気で体力のある魚を手返しがよくハイアピールな強い釣りで探したほうがはるかに効率がいいんです

確実にそこに魚がいる。とわかっているなら別ですよ。ごくごく小さなフィールドであればそういったシチュエーションもあり得ると思います。が、僕がメインの釣りとしているリザーバーでのボート釣行ではそうはいきません。毎日のように状況が変わり数日で何メートルの増減水なんて日常茶飯事ですから、魚のつきば、回遊コースなんて毎回変わりあてになりません。

僕がブラインドでのライトリグを極力やりたくないのはそういう理由もあります。なんせ効率が悪い。通いなれた一庫ダムでさえそうです。

 

具体的な攻略法

 

では僕が実践する具体的な攻略法を伝授しましょう。といっても今日散々言っていることなんですけどね。ずばり強い釣りデス。伝えてくれる情報量が多いだけでなくボロボロ死にかけの魚が混じりにくいためコンディションの良い魚を揃えることができ、しっかりと勝ちに繋がる。そんなルアーを集中して投げることができれば触れる魚は間違いなく増えます。

 

例えば

スピナーベイト

強烈なフラッシング+流しながら打つことができる為実に効率的。シングルフックなのでちょっと複雑なとこにも放り込める。早巻きよし、スローロールよし、バジングよし。ハイパーな万能選手です。強い釣りの代表格。普段ライトな釣りしかしない人にとってはいまいち信用のないルアーかもしれませんが、だまされたと思って丸一日投げ続けてみてください。魚のいる位置、コンディション、ベイトの有無などスピナーベイトが教えてくれる情報量はとてつもなく豊富です。


 

クランク

手返しの良さナンバーワン。強さ弱さは製品によって違います。例えばレベルクランクゴリラーのようなブリブリとヴォブリングするクランクはやはり強く、フラットサイド系のロールアクション主体だとよりミノーに近いような弱さがあります。レンジを設定できるのもありがたい。スピナーベイト同様足を止める必要がないので与えてくれる情報量がとにかく多いです。また回復しているなら一瞬目の前を通してやることでリアクションバイトが取れるので釣れる魚も多く、クリアでも濁りでもどちらも使えるのが強み。


 

ロングワーム

これは弱い釣りと強い釣りのハイブリッド的な代物です。10インチ以上を使うのでそのサイズ感で寄せることが可能。これは強い要素。そしてアクションはワッキーなので食性で口を使わせることも可能。これは逆に弱い要素。足が止まる上、どうしても時間がかかる釣りなのでストラクチャー絡みで使いたい。


 

総括

 

結局何が言いたかったんやってなってます?ざっくりまとめると、メディア等でよく見かけるとにかく食性に頼った弱い釣りに集中するともったいないよ。アフターの時期でもガンガン捕食する元気な魚はいるよ。なんならそいつらはでかいよ。ってお話でした。ライトリグ、ウルトラフィネスを一日やって30そこそこがちょろっとだけ…って方はぜひ試してみてください。

ひょっとした劇的に釣果が変わるかも知れません。

 

動画でも解説してますお時間ある方はこっちも見てね

 

 

本日の超おすすめ動画

 

YouTube狂タカシマムザホルモンがおすすめする本日の為になる動画

 

今日の話題にも出てきたスピナーベイトに詳しくなれる動画。

それはそうと清水盛三氏YouTubeチャンネルやってたんですねぇ